約3ヶ月前、私は大手企業から小さなスタートアップ企業へ転職しました。
今はあの時の決断が正しかったと確信しています。
一時期は大企業のお硬い社風に慣れようと努力したりもしたけれど、
どうにも居心地が悪く、長い間悩んだ末に、新しい世界に飛び込むことを決めました。
大企業とスタートアップの違いについては、様々な意見があります。
一般的には大企業は安定していて、お給料も良く、余裕のある生活が送れると思われています。
その一方、スタートアップ企業は自由な分、一から始めなくてはいけない仕事も多く、数ヶ月後には会社がなくなるかもしれないという不安定な中で働かなくてはいけないという認識が多いのではないでしょうか。
しかし、本当のところはどうでしょう?
実際にスタートアップと大企業で働いてみた私が、その違いを紐解きながらスタートアップの特徴についてお伝えしていきたいと思います。
1.柔軟なワークスタイル
スタートアップ企業で仕事する上で最も気に入っている点は柔軟なワークスタイルです。
同僚とのスケジュール調整さえきちんとできれば、いつでも好きな時間に仕事を始め、終わることができるのが特徴です。
会社の決まりによって異なりはしますが、仕事をする場所を自分で決めることも可能です。
家で仕事する日もあれば、天気の良い日には公園やカフェで仕事をしたり…時には全く別の都市でも仕事をすることができます。
これはスタートアップのマインドそのものが、重要なのは仕事をする場所じゃなく、仕事のクオリティーだからこそ、可能な働き方です。
また、時間に関しても柔軟な対応が可能です。
例えば、普段より仕事を早く切り上げる日もあれば、仕事に没頭しすぎて定時帰宅の時間を大幅に超える日もあります。
いつでも多様な選択肢があることによって、仕事に対する興味と新鮮さを維持することができるのがメリットです。
また、今までとは全く違う仕事を担当する可能性もあります。
一つアドバイスをするとすれば、自分が好きなことや得意なこと、そして自分には合わない苦手なことをはっきりと区別させ、自分を輝かせることができる要素に集中することが大事です。
スタートアップで働きながら、自分自身が理想とする働き方を把握して、自らワークライフバランスを確立していくことをオススメします。

2.責任の重さ
スタートアップでは面倒をみて、手取り足取り教えてくれる人はいません。
大企業のようにすでに決められた仕事を先輩の指導の元行うことを好む人たちは、このような環境をストレスに感じるでしょう。
スタートアップの場合、出社初日から実務を行います。
何をどうすれば良いか丁寧に一から教えてくれる人はいません。
周りの同僚やCEOからアドバイスをもらうことはできても、船を操縦する船長は自分自身なので、自分の経験をもとにアイデアを出し、決定しなくてはなりません。
プロジェクトによっては、残業も余儀なくされるでしょう。
自分の仕事を代わってくれる人は誰もいないので、自分が責任を持ってやりきらなければならないからです。
なので、自己管理をきちんと行いながら、一番効率よく仕事をこなすスキルが必要となります。
従って、スタートアップは責任が重い分やりがいを感じられ、同じ目標を持つ人々が集まった環境がモチベーションアップにも繋がるという点がメリットと言えるでしょう。
しかし、燃え尽き症候群にならないように注意することも重要です。
自分の業務は自分の責任ですが、自分の体調やメンタルを管理するのも義務の一つであることを忘れてはいけません。
3.自分のアイディアが反映されやすい
良いアイデアが思い浮かんだら、それを実現しやすいのがスタートアップ。
そういった意味で、スタートアップ企業はクリエイティブな人たちにとっては最適な職場であると言えるでしょう。
大企業の場合、アイディアがあったとしても、それを上に通してからいくつかの過程を経るため、ほとんどのアイデアは実行される前に落とされてしまうことがほとんどです。
その反面、スタートアップはスピード重視の傾向があるため、価値のあるアイデアはすぐ採用され、実現されるとそこからすぐに結果を得て考察を導き出すといった一連の流れをスピーディーに体験することができます。
4.複雑なプロセスが少ない
大企業の場合、何をするにも上司の承認が必要で、会社に提出する書類や入力事項も多いかと思います。
しかし、スタートアップの場合は先程も述べた通り、スピート重視するところがあるので、最短最速で承認が終わる傾向があります。
アイディアを採用される過程も同じです。
大企業だと、若手のアイディアはまずはチーム長がチェックし、その後は部門長、そして事業部長…といったように様々なプロセスを経ないといけません。
しかし、スタートアップの場合は良いアイディアは若手であろうとベテランであろうと関係なく即座に採用されるのです。
また、CEOとダイレクトで仕事をすることもあるので、会社のCEOは自分とは違う遠い世界の人という認識ではなく、一緒に協力して仕事をしていく同僚の中でも最もモチベーションが高い人という認識に近いのです。
5.変化が速い
スタートアップは変化が速く、成長する速度はそれ以上に速いので、退屈する暇もありません。
入社して間もない社員の意見が会社のロゴデザインに反映されたり、3日前は存在しなかったSNSでアクティブに情報を配信したり…全ての業務がスピーディーかつエネルギッシュ。
スタートアップとは、生きて呼吸する、常に成長している生命体のようなものです。
そして、目の前で進化して行くプロセスに直接携わることができるのがスタートアップのいいところ。
スタートアップは時に、隠れた才能、潜在能力を引く出してくれ、自分についてたくさんのことを知るきっかけになります。
その過程でどうやっていけば成長できるのか、自分に合っている仕事はどういう仕事なのかなど、キャリアについて考える機会を与えてくれたりもします。
6.仲間意識の強さ
スタートアップの仲間意識はとても強いです。
なぜなら、共通の目標に向かって業務に集中しているため、統一された世界観を作りやすく、チームメンバーが共同体となって働いているからです。
またチームが小規模のため、チーム全体でコミュニケーションを取る機会が多いことも理由の一つです。
大企業の場合は、人事担当者が「履歴書」に書いているスキルを見て人を配置している場合が多いですが、スタートアップの場合は、自分もしくはチームリーダーが主体となって業務に必要な人材を選抜してチームを作ることが多いです。
同じ目標に向かって同じマインドの人たちが共に働きながら、お互いにモチベーションを高める存在となって働いているからこそ、家族のようなチームができるのです。

7.試行錯誤して成長できる
映像制作に挑戦したい!もしくはイベントの企画をしてみたい!マーティングにも挑戦してみたい…
仕事をしながらそんなふうにキャリア変更を考えたことはありませんか?
スタートアップは色々なスキルを試して成長させるのに最適な場所です。
勉強して習得しようという意思さえあれば、普段行っている業務以外のことを試すことができるのもスタートアップのいいところです。
スタートアップでの自己啓発は、壁にぶつかりながらもスピードを落とさずに目標に向かって走っていくレースのようなものです。
色々なことを試し、そこから学べる自由があるのです。
もちろん、スケジュール管理をしっかり行い、自分が行う業務にしっかり責任を持つ必要があるので、闇雲にやりたいことだけをやり通していいという事ではありません。
こういった面では、大企業に比べ、経験を通して成長できる機会が10倍以上あるといえるでしょう。
上記に並べたのは、スタートアップでの仕事と大企業で仕事をする際に感じるギャップのごく一部にしか過ぎません。
もちろん、スタートアップにはスタートアップの長短所があり、大企業には大企業の長短所があり、
その人の性質にいよって合う合わないがあるのも事実です。
ですので、すべての人にとってスタートアップ企業が100%成長できる場であるとは限りません。
私はスタートアップの会社で働いてから、大企業の環境ではもう仕事できないと思いました。
色んな事にチャレンジが出来る自由、そして自分が出したアイデアが素早く実現し、同じスピードで自分自身も成長できる機会を得られたことに感謝しているからです。
みなさんは大企業とスタートアップ、どちらに向いていると思いますか?
ぜひ一度、ご自身の理想とする働き方を考えてみて下さい。
もし大企業からスタートアップ、スタートアップから大企業に転職するのならば、
上記のようなギャップがたくさんあるという事を忘れないで下さい。
wantedには大企業からスタートアップまで、様々な企業の採用情報があるので
転職を考えている方は、wantedの履歴書を作成してマッチアップに登録してみて下さい。
マッチアップに登録すると、企業から面接のオファーが来る可能性が!
面接のオファーをもらってから、スタートアップか大企業、どちらに進むか考えても遅くはないはずです。
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